井の中の蛙大海を知らず
小さな箱庭で絶望して疲れて
それが世界のすべてに思えて
泡のようにぱっと消えてしまいたいと
何度も繰り返す
そんな毎日の中で
世界は思いの外広くて
私は狭い世界で固定観念に縛られて
生きてきたんだと気がついたとき
ほんの少しだけ
前に進めそうな気がしてきた
小さな世界で絶望して
諦めるにはまだ早い
何故なら私が知っているのは
広い世界の
ほんの僅かな部分なのだから
死に急ぐな若者よ!
自分の中の常識が
他者にとってそうであるとは限らない
常識を押し付けること
それに縛られ続けることは不幸だ
重要なのはその背景を知ること
そんな事を考えた誕生月の夜